普通級か特別支援級か迷ったら読んで欲しい長女の場合4:担任の先生との面談

手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。長女(小5)は心臓病と肺疾患による障害があり、ボーダーラインとかグレーゾーンと言われる発達の遅れがあります。小学校は就学相談を経て地域の公立小学校の普通級へ通っています。

入学前の就学相談については前にもブログで書きましたが、情緒やコミュニケーションに問題がなかったので発達検査の結果を危惧されつつも普通級でということになりました。

「初めは普通級でやってみて、もし大変になったら支援級へ」という判断だったかもしれません。3年生になるまでは、もし途中で支援級へ移る場合のタイミングは一体いつなのか、親として思い悩んだ時期がありました。今日はその頃を振り返ってみます。

長女の通う小学校では年に2回担任の先生と保護者間で個人面談があります。1年生の2学期の面談では教育相談室という区の相談室へ行くことを勧められました。臨床心理士の方が学校での悩み全般を聞いてくれて、必要であれば学校とも連携して解決策を一緒に考えてくれるような相談窓口でした。担任の先生は長女のやる気も頑張っている点もとても褒めてくれていましたが、長女に合った学習方法があればもっと伸びるかもしれないからと相談することを勧めてくれました。

その教育相談室では、生まれた時のことから普通級へ入学した経緯と入学後の学習の遅れなどについて聞いてくれました。長女とも面談をしてもらい、学校が楽しいと思っていることが娘の話から伝わってくると言われました。結局これをすれば勉強が出来るようになるという方法はなく、家庭で勉強をみたり、発達障害や学習障害のお子さん向けの教室へ通わせたりしていたフォローを続けていくしかないのではという答えで学校へも報告してもらいました。

2年生になり、他の学校から移動してきたばかりの女の先生が担任になりました。1年生の時の優しい先生とは打って変わり、厳しい先生でした。クラス替えまであり、せっかく仲良くなっていたお友達がいたのに違うクラスになってしまいました。

学習面では1学期に算数の足し算と引き算の筆算が出てきて、横に並んでいた数字の計算を今度は縦に並べて解く、というのを習得するのに苦労しました。漢字も1年生の時に比べて新しく出てくる漢字の量が増えてなかなか覚えられませんでした。

そして夏休みにあった面談では、「ノートを写すのが出来ません。」「計算ができません。」「漢字が書けません。」「急いで準備することが出来ません。」など出来ない出来ないのオンパレードで、黙って聞いていると「1年生の時に何をしてきたのかと思う。」というようなことを言われました。

これでも1年生の時に苦労したことが今は出来るようになって成長したのだけど…と悔しい思いになりながら、「これは支援級へ行った方が良いということでしょうか?」と尋ねてみました。一方的に出来ないばかりを言われて、そのためにどうしたら良いかということまでは聞けなかったので、そういうことなのか?と思い、率直に聞きました。

体の障害もあって発達の遅れもあるわけですから、元気なお子さん達と全く同じようには出来ないんです。だから入学前に就学相談も受けましたし、入学後も教育相談室へ行ったわけなんです。通級の目の教室へも相談に行き、2年生に上がってすぐに通級の言葉の教室へも相談に行きました。どちらも通えたら長女のためになりそうでしたが、残念ながらうちの子は発達全体の遅れなので対象になりませんでした。他に思いつく場所がなく学校外で発達障害や学習障害のお子さん向けの塾へ通わせました。

思いつくことはしてきたのですが、それでも学校で出来ないと迷惑そうに言われたら、どこかに転校させるしかないですか?そんな気持ちになりました。

すると、その担任の先生は急に慌てて「そういうことはご家庭で判断されるべきだと思いますので。。。」と言いながら「上の者を呼んできます。」と副校長先生を連れてきました。

副校長先生とは一年生の時にも入学して間もなく遠足の付き添いで行った際にその時の担任の先生と共に相談したことがありました。また他にも学校で開かれるPTAの講演会に参加した時にもお話をしたことがあって、私にとっては担任の先生よりも話しやすく好都合でした。

お話をしてみると、その副校長先生の小学生の娘さんもうちの長女と同じように勉強ができなくて悩んでいらっしゃることがわかりました。

時間もかけて努力して頑張っているのに、どういうわけか成績に結びつかないのだそうです。「だから気持ちがわかります。」と共感してもらえました。そして、前のブログに書きました発達障害や学習障害のお子さん向けの教室で出会った先生のお陰で勉強が少し伸び始めていることを話しましたら、「本来はそのような先生に学校で出会えたら良いのですけどね。学校も普通級であろうと支援級であろうと、担任によるところが大きいんですよ。」と担任の先生の横でそうおっしゃられました。「やる気が出てくるような先生に出会えてラッキーじゃないですか!そういうことなら焦らず、もう少し様子を見てみましょうよ!」ということで話がまとまりました。

また支援級については見学に行ってみると良いかもしれないと言われました。きっと見に行けば、そこが良いとは思わないと思いますと言われました。ただ判断材料として見ておくと、迷いがなくなるかもしれないと言われました。そのアドバイスの通りに隣の学校の特別支援級へ問い合わせると、見学は出来るが定員が一杯で転学は出来ないですとはっきり言われました。

遠くの学校へは体力的にも通わせられないと考えていたので、結局見学も行かず、必要になればまた問い合わせようと心に決めました。

そんな面談のあった夏休みが終わり、二学期は九九を歌で覚え、その九九を活かして割り算を解くことをマスターしました。漢字は担任の先生が読みがなを書くテストに変えてくれました。そして書くのもその年に覚えるのは難しかったですが、いつからか気が付けば書けるようになっていました。またその担任の先生は非常に厳しい先生でしたが、長女に対して板書をノートに写すことを徹底的に指導してくれたお陰でノートだけはしっかり写せるようになり、その習慣が身についたので5年生になった今も助かっています。

勉強がちっとも身につかないと普通級にいることに意味があるのか?と思ったり、出来るようになるとこのままいけそうだと思ったり、行事や授業参観等で頑張っている姿を見ると単純に良かったと思ったり、先生から出来ないばかりを言われると迷惑をかけてすみませんと思ったり、、、3年生になる頃までは普通級か支援級かどちらが良いのか揺れ動きました。しかし本人が学校を嫌がらずに通うので、毎日それなりに学校で良いことがあるのではないかと思いながら、5年生まできました。

長女の性格もあると思うのですが、この学校に入学して普通級で頑張らせてみて良かったなと思うことが多いです。苦労もしたかもしれないけれど、それ以上に良かったと思うことの方が多いです。合唱団やクラブ、委員会活動、高学年の仕事も楽しいようです。もし同じように普通級か支援級か悩まれている方がいらっしゃいましたら、普通級もありだよと知っていただけたら嬉しいです。勉強は家庭でフォロー出来ることもありますから。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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