普通級か特別支援級か迷ったら読んで欲しい長女の場合2:保健室と個別指導

手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。長女(小5)は心臓病と肺疾患の障害があり、発達の遅れ(発達遅滞)もあります。就学相談を経て地域の公立小学校の普通級に入学しました。今日は前のブログの続きで、入学当初のことを振り返っていきます。

一年生の時の担任の先生は長女の様子をよく見て対応してくださる優しい先生でした。先生は入学してすぐ娘の体調をとても心配してくれました。娘の血中の酸素飽和度は安静時で80%前後で元気なお子さん達に比べて顔色が悪いのですが、入学して間もない頃、2階の教室へ上がったり教室を移動する時によく唇が青くなり先生が心配してくれたようです。授業中も「しんどいです。」と言って保健室へ行くことが度々ありました。

余談ですが、これも性格なのか、次女は学校で具合が悪くなっても先生に言えないタイプです。「具合が悪そうだけど大丈夫?」とわざわざ先生が気付いて聞いてくれても「大丈夫です。。。」と返事をして我慢してしまうんだそうです。こうなるのも困りますが、遠慮なく体調不良を訴えるのも困りものでした。

入学一か月後にあった全校遠足に付き添いで行った際、先生と話をする機会がありました。そこで先生も私も”娘が保健室へ行きたがるのは授業についていけなくて居心地の良い保健室へ逃げているのかもしれない”という意見で一致しました。副校長先生も歩きながら話に加わってくださり、わからないなりにも教室へいれば何か少しくらいは頭に入ってプラスになるはずだから、家庭では出来るだけ保健室へ行かないで頑張ってみようと励ましてみるようアドバイスを受けました。また学校では「しんどい。」と言われると対応しないわけにいかないので、見た感じで大丈夫そうだったら机に頭を伏せてちょっと休ませるとか、立っていれば座らせるなどして、すぐに保健室へ行かせずその場で休ませることで対応していくようにしてくださることになりました。そしてその後、保健室へ行くことは見事に減りました。

それから授業についても週に1時間、教室を離れて算数の個別指導を受けられるように担任の先生が手続きをしてくださいました。小学校では当時、長女に限らず勉強が苦手な児童に対して個別指導や補助をしてくれる講師の先生がいました。授業中に解けなかった算数の問題に取り組めるように調整していただけたのです。普通級でもこのような対応をしてもらえることがあるんですね。入学前には全く知りませんでした。

思い返すと長女は幼稚園の頃から難しいことは聞き流す癖がついてしまっていたのかもしれません。幼稚園時代はわからなければ先生に聞けば何となく解決できていたのかもしれません。そんな子なので個別指導は非常にありがたかったです。問題が解けたら誉めてもらえるのも娘は嬉しかったようです。

それでも学校の授業は娘にとって難しいことには変わりありませんでした。文字の読み書きについては前のブログに書いたような対策でコツコツ取り組ませていきました。算数についても毎日の宿題を解かせながら、私が横でイラストで説明したり、おはじきを使ったり、百玉そろばんを使ったりして教えていきました。

全く理解できないというわけではないのです。ただ出来るようになるまでに物凄く時間がかかり、一つの単元をマスターする前にまたすぐ次の単元の宿題が出されるので追いつくことが出来ず、常に学校で習ったことを自宅で教え込まないと身につかない状況でした。

前のブログでも少し書きましたが、当時まだ0歳と3歳の妹達二人を抱え、同居を始めたばかりで義母を含めた大家族の家事全般を担っていた私にとって、小学校を終えて帰ってきた長女に夕方つきっきりで勉強を教える時間を作るのは大変でした。同居する義母は当時認知症が進んでいた義父がグループホームに移り体調を崩しては入院を繰り返していたので、孫の勉強どころではなく頼れませんでした。主人も仕事で毎日遅くに帰宅していたので、娘の勉強を見てあげられるのは私以外にいませんでした。

飲み込みの悪い長女に教えながら「一体学校へ行って何しているの。。。?」と考え始めると、こちらのモチベーションも下がり、毎日宿題に取り組ませることが苦痛になっていきました。そうなると普通級か特別支援級かという悩みが頭に浮かんでくるのです。特別支援級へ行かせていたら親子でもっと楽だったかもしれないと、そればかりが頭に浮かびました。

そんな時、義母が「家庭教師でもつけたら?」と言い出して、私もそれが良いかもしれない!とその案に飛びつきました。習い事は幼稚園時代に習っていたものを引っ越しを機に全て辞めてしまっていたので良い機会でした。そして何となく思いつきでシルバー人材センターに子供に勉強を教えてくれる元教師の方がいないか問い合わせてみたのです。すると、元東京大学の教授で算数学者の先生が近所に住んでいるとのことで週に一時間、長女の勉強を教えに来てくれることになりました。外見がどことなくグループホームに入所した義父に似ていて娘はすぐに打ち解けました。その先生に出会って算数が出来るようになったかと言うと、そうでもないのですが、この続きは長くなりそうなので、また次のブログで書きたいと思います。

お子さんの発達に心配があったり障害があったりすると、普通級でやっていけるか不安になることもあるかもしれませんが、学校でも家庭でも対応策は色々あるんだと知ってもらえたら幸いです。今日も読んでいただきありがとうございました。