特別支援級ってどんな学級?見学に行ってきました。

このブログをご訪問くださりありがとうございます。手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。昨日から長女(小6)と次女(小2)の小学校では公開授業週間が始まりました。保護者だけでなく地域の方々も授業風景を見学することができます。

長女は先天性の心疾患(両大血管右室起始症 DORV)と肺疾患(先天性嚢胞性腺腫様肺奇形 CCAM)を併せ持って生まれてきました。血中の酸素飽和度は調子が良い時の安静時で健康な人の8割程度しかなく、筋力が弱くて疲れやすいという特徴があります。また脳には過去に脳梗塞などを起こした痕が記憶を司る部分と視覚に関連した部分にあり、体力や運動だけでなく学習面でも遅れがあります。

小学校は入学前に就学相談を受けた結果、普通級を薦められ、学区で決められた地域の小学校へ入学し、そのまま転学することなく6年生になりました。先生方や同級生の皆さんに励まし助けてもらう場面が昔も現在も沢山あり、新学期早々にあった担任の先生との面談では長女のダメな部分を並べ立てられた挙句に「Tちゃんは学校で何が楽しいんだろう?って思うんです。」なんて言われてしまい、、、ちょっと考えてしまいました。

中学進学へ向けては就学相談の申し込みをしましたが、長女なりに楽しみもあるようですし、成長もしていますし、今ところ小学校を転学させるつもりはありません。しかし他に長女に合った場所があるのかどうか、知ってみたい!という気持ちで、小学校の特別支援級の見学を希望しました。

教育委員会の方から知的障害のお子さんを対象とした学級と肢体不自由のお子さんを対象とした学級の二つの特別支援級がある小学校を紹介してもらいました。問い合わせるとわが子たちの小学校と同時期に公開授業期間を設けていらっしゃるということで、見せてもらいに行ってきました。

最初に肢体不自由のお子さん達のクラスを見せてもらいました。その日は在籍5名のうち3名のお子さんが出席されていました。一つの教室の前後で低学年と高学年に別れ、それぞれに先生が一名ずつついて授業を受けていました。高学年は社会で地図を作りながら”東西南北”の学習で、低学年は二けたの足し算と時計のドリルをおはじきや時計盤を使って解いているようでした。手や足に麻痺があるお子さん達のようでしたが、席からホワイトボードのある所まで車いすを使ったり、ゆっくりゆっくり歩いたりして、先生が用意されていた建物の絵を協力しながら貼り付けて地図を完成させていました。喋るのが難しいお子さんには先生が答えを三択用意して指で答えてもらうような工夫もされていました。途中で手伝いが必要になった時には「ヘルプの〇〇先生、お願いしまーす!」と先生が声をかけ、お子さんも「ヘルプミー!」なんて呼びかけると、隣の部屋から一人の先生が助っ人で登場されていました。全体的に穏やかな雰囲気で、お子さん達に合ったペースでしっかり学習されている印象を持ちました。

長女もこのクラスのペースで授業を受けていれば、もしかしたら今よりも確実に学習したことを習得することができたかもしれないなぁと少し思いました。長女は健康な人よりも歩くスピードが遅く、重たい物が持てなかったり、激しい運動もできなかったりしますが、それを肢体不自由と言って良いのかどうかわかりません。しかし、最近の長女の体調や体格を考えると、肢体不自由のお子さん達と一緒に学習できれば長女の負担は軽くなるだろうなと思いました。

次に知的障害のお子さんの学級を見せてもらいました。こちらは人数がもう少し多くて、教室が低学年と高学年で別れていました。低学年クラスではビニールに小さな色紙を入れて膨らませたものを座ったまま投げ合いっこして、ワーワーとても賑やかに楽しそうな時間を過ごしていました。高学年の教室では”宿泊学習の準備”という授業で、それぞれの椅子の後ろには宿泊学習に持っていく大きなリュックが置かれていました。そしてこの日は宿泊学習で各自が着るTシャツの袖に名前を書いた布を縫い付けるという授業をしていました。5名の児童が一人の先生の机に集まり説明を聞き、もう一人先生がいて、場面場面で一人一人に声掛けをしていました。説明を聞いた後は各自の席に戻って針に糸を通すところから実践していました。静かに集中している様子で、ゆっくり穏やかな時間が流れているようでした。

児童の人数が少なくて先生も二人いるので、先生方に一人一人が丁寧に見てもらっているなぁという印象を受けました。普通級で沢山の生徒の中に長女のように手がかかる児童がいる場合、担任の先生がイチイチ声かけすることはやっぱり難しいのだろうなと思います。少人数で教えてもらえるという点では、こちらの学級も先ほどの学級も良いなぁと思いました。

もし長女も一緒に見学しに来ていたら「私もこのクラスに転校したい。」って言うかなぁ?長女の好きな合唱団や管楽器クラブ、委員会活動、同級生のみんなとお別れして残りわずかな小学校生活を違う学校で過ごしたい、て言わない気がします。大変かもしれないけど、今の小学校で長女が出来る範囲のことを学んで経験して卒業して欲しいと思いました。私も改めてできる限りのヘルプをしようと心に決めました。

今まで普通級か支援級か勝手に悩んだことはあっても、実際に支援級がどういうものか全く知りませんでした。見学させてもらってとても良かったです!もし迷われている方がいらっしゃいましたら、ぜひ周辺の普通級や支援級の見学へ行ってみてくださいね。今日も読んでいただきありがとうございました。