酸素をつけて初登校。また入院。

いつも応援をありがとうございます!手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。長女(小6)が高熱を出してサチュレーション(血中の酸素飽和度)が低下してから10日以上が経ちました。熱は一日だけでしたが、痰が絡んだ咳がまだまだしつこく続くので、昨日の月曜日、一週間ぶりに病院へ行きました。

日曜のうちから病院へ行くことを決めていましたが、月曜の朝はピタッと咳が止まっていて、長女は「学校に行けるかも!?酸素つけて行きたい。」となりました。私もその時は行けるような気がして、担任宛の連絡帳に遅れて行くことを書いて次女(小2)に託しました。

急いで支度を始めると、だんだん咳が出始め、やっぱり病院でしょという感じです。それでも長女の気持ちはすっかり登校気分なので、「どうしても学校に行きたい!」とまた目に涙を溜めて訴えます。

二時間目の国語の授業だけ酸素をつけて行ってみよう!授業が終わって急いでタクシーに乗れば午前の受付に間に合うはず!

酸素について本当は先週の中頃に心臓の主治医から酸素吸入量を2Lから3Lに上げて自宅では就寝時以外も酸素吸入をするよう指示が出ましたが、学校へは酸素なくても大丈夫じゃないかな?とのことでした。そのため外出用の酸素ボンベは3Lだと二時間しかもたないものがたった二本だけ届けられ、家族で外出する時に練習がてら使う用だそうです。

先生の理論では酸素を自宅で一日8時間以上たっぷり酸素を吸入しておけば、酸素なしで学校へ行っても割と元気に過ごせる・・・と言っている患者さんがいらっしゃるそうで、長女も同じようにしてみないかということです。その理論で今までも就寝時のみ2Lの酸素を吸入していましたが、今の長女の状態では無理があるように思います。主治医のいる病院は遠くて5月の外来から行っていないので、なかなか今の状態が伝わっていないのかもしれません。

本人は「酸素がある方が良い。つけて学校に行きたい。」と言います。心臓病仲間の先輩ママさん達からも「低酸素状態が続くのは良くない。しかもサチュレーション70%台前半なんて低すぎる。」とお子さん達の体験談などを交えてアドバイスをもらいました。

そんなわけで、本人の強い希望で初めて酸素をつけて一時間だけ登校してみました。しかし家で安静にしているのと違って、いざ外に出てみると咳は出るし、肩で息をするし、酸素までついているから、誰が見てもしんどそうでした。自転車に乗せて向かいながら何度も「やっぱり学校休まない?」と本人に確認しましたが、意地でも行きたいと訴えます。

“私は心臓病でみんなよりも酸素が足りない。だから修学旅行にも行けない。酸素をつけてる姿が本当の私なんだ。”

この子はみんなにそう言いたいのだろうかと気迫を感じました。

教室へ行くと先生も同級生もビックリしていました。しかし担任には薄々酸素が必要になるかもしれないことを伝えていたので、割とすんなり受け入れてくださいました。

私が教室を離れた後、クラスのみんなに酸素のことを話してくれたそうです。黒板に書かれた予定では二時間目はテストとなっていましたが、テストではなく席替えがあったそうです。みんなが沢山手伝ってくれて、酸素ボンベはいつも気にかけてくれている男の子が運んでくれたそうです。

先生からは「私ももちろん援助しますが、きっとみんなが手伝ってくれる方が早いので、こんな感じでいきましょう。」と言ってもらえました。ボンベでは長時間いられないので、いずれ酸素濃縮機を教室に置かせてもらい教室移動の時だけボンベを使えるようにさせてもらいたいという希望と、本人にもボンベの使い方の練習をさせていることを伝えました。

帰り際に隣りのクラスのもう一人の心臓病のお友達が心配して見送りに来てくれました。長女は「行って良かった!」だそうですから、それは良かったです!!

しかしその後に急いでタクシーで病院へ向かい、診察を受けると、先生の第一声は「咳が酷いねぇ。」でした。サチュレーションは酸素をつけて82~83で、これは酸素をつけてなかった時のベストな数字です。この日は一週間前に受診した時の喘息の先生でもなく循環器の先生でもない先生で「んん~。んん~。」と考えておられましたが、「入院した方が良いんじゃない?一週間お家で頑張ってもこの状態でしょう?これじゃ学校行けないよねぇ。」「え!?一時間だけ行ってきたの?そうかそうか行きたいよねぇ。とりあえず血液検査とレントゲンの検査をして点滴を打ちましょう。その間に入院することを考えてみてください。」と言われてしまいました。

長女は実は学校で教室へ辿り着くまでがしんどくて、「病院へ行ったら入院かもしれないって思ってた。」と言います。それだけしんどかったということでした。

レントゲン検査の結果は軽い肺炎だそうですが、血液検査の結果はそんなに悪くないそうです。しかし一週間前と比べて全く良くなっていませんし、目に見える状態も全く良くありません。悩みましたが家にいてずーっと学校に行けないのはサボっているみたいな気持ちになって辛いそうなので、早く治して学校へ戻るために入院してしっかりと治療をしてもらうことを選択しました。

長女は検査結果を待っている間に入院する気になっているようでしたが、いざ入院が決定するとがっかりしていました。少し泣いて、「今日の看護婦さん誰かな?Yさんだったら良いな。前の入院の時に優しくしてくれた人なんだよ。保育士さんも来てくれるかな?またアイロンビーズしよう。院内学級も行けるよね。また雑誌買ってきて~♪クラスのみんなに手紙書こうかなぁ。」と前向き発言連発です。

娘へ西郷どん風に。。。チェスト!きばれー!!

連日、猛暑が続いています。どうか皆さまも体調にお気をつけてくださいませ。今日も読んでいただきありがとうございました。