重たすぎるランドセル問題のその後

手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。気が付けば夏休みも終わり、新学期が始まりました!今日は前にブログで書きました長女(小5)の重たすぎるランドセル問題について、その後のご報告をしたいと思います。

長女は先天性の心臓病(両大血管右室起始症DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形CCAM)があり、低酸素血症の状態が続いています。血中の酸素飽和度が安静にした状態で80%前後です。健康な人はほぼ100%で、周りの人が平地を歩いているところを娘だけが高山を歩いたり走ったりしているようなものだと主治医からは言われています。

疲れやすく、疲労回復に時間がかかる特徴のほか、生まれた時から筋肉に必要な酸素が充分に足りていないため筋肉があまりついていません。体格もかなり小柄で、今日ちょうど学校から持って帰った身体測定の結果を見ると、現在の体重は18.2kgでした。ちなみに教科書の入ったランドセルは大体5kg前後あります。それでも何とか本人の希望でランドセルを使わせていましたが、年々教科書が増えて重たくなるランドセルが辛くなってきました。

そこで、夏休みの個人面談の際に担任の先生に相談してみました。ブログに寄せていただいたコメントも参考にさせてもらいながら、リュックサックで登下校しても良いかどうか聞いてみたのです。長女が通う小学校は皆さん6年生までランドセルを背負っていて、長女も頑なにランドセルを背負うことにこだわっていました。しかし今年は6年生に一人リュックのお子さんがいらっしゃるようで、娘の気持ちがリュックへ傾いてきました。担任の先生もリュックに賛成してくれましたが、通学鞄について校則があるのかどうか校長先生にも確認してくださいました。そして夏休みの稲の水やり当番の日にリュックOKの返答を娘が聞いて帰ってきました。

というわけで、2学期からランドセルをやめてリュックサックで通学しています。また荷物が重たい時には、今までは何となくの頃合いを見て途中まで迎えに行っていましたが、これも担任の先生に相談して、重たい日は長女を学校で待たせて迎えに行くことにしました。荷物の半分くらいを私が持ち、残りは本人にも背負わせて歩いて帰る約束です。迎えに行く約束をしていない日でも重たくて辛い時は学校の玄関にある公衆電話からかけてくるように10円玉を何枚か入れておきました。さっそく毎日電話がかかってきていますが。。。

本当は教科書を学校へ置いて帰らせてもらえたら一番助かるのですけどねぇ。小学校では皆さん持って帰ることになっているので、なかなか難しいようです。

実は3年生の頃、教科が増えて教科書が増え、ランドセルが急に重たくなり、同級生のお母さん方からも保護者会で教科書を置かせてもらえないかというような意見が出たことがありました。学校では教科書を持ち帰ることになっているので・・・と、言われて終わりました。

そんな頃、心臓病の娘さんがいる先輩ママが偶然バスから娘の下校姿を見かけ、アドバイスをくれました。先輩ママの娘さんは現在高校生なのですが、小学生の時から教科書は学校に置いておく用と自宅用の二冊を買って対応されているとのことで、うちの長女もそうさせてもらうと良いよと教えてくれました。バスから見えたランドセル姿がとても辛そうだったと心配してくれたのでした。

そこで早速、担任の先生に相談してみました。担任の先生では判断できないとのことで担任の先生から校長先生へ相談してもらいました。すると主要教科の国語算数については自宅へ持ち帰り、その他の教科については1冊ずつ買い足して学校へ置かせてもらえることになりました。

しかし時間割を揃える習慣を身に付けさせるという観点で机の中に置いたままにするのは許されませんでした。教室から少し離れた特別活動室の棚に娘の教科書を置けるスペースを作ってくれて、毎朝学校へ着いたらそこから必要な教科書を揃えて教室へ行き、帰りにまたそれらを置いて帰るというルールでした。

動作がゆっくりで勉強も頼りなく、3年生だった娘に朝も帰りも教室から離れた所にわざわざ寄って教科書を揃えたりしまったり・・・出来るわけがなかったです。先生もそんなことくらい予想できていたと思います。それでも教科書を置いて帰れば体が少しでも楽になるのではという一心で、毎朝その日に必要な教科書が何かをメモして娘に持たせました。しかし娘本人は数回だけトライしただけで、気がつけばみんなと同じに教科書を全て持って帰ってきていました。娘から「その方が楽!帰りに自分だけ違う教室に寄るのも面倒臭い!」と言われ、結局、教科書を置いて帰る案はそれっきり自然消滅しました。

思い返せば、低学年の頃は行きは主人がランドセルを持って通学路の途中の駅まで手を繋いで引っ張るようにして歩いていき、駅から先は娘が背負って学校へ向かっていました。帰りは途中まで私が迎えに行ったり、慣れてきたら帰るのに時間がかかっている時だけ迎えに行きました。ランドセルが重たそうだったからと帰り道に出くわしたお友達のお母さんが持って帰ってくれたこともありました。道端で疲れてしゃがみ込んでいる所を知らない保護者の方が心配して学校へ電話してくれたこともありました。疲れ果てた本人が途中の交番に寄っておまわりさんから家に電話があったこともありました。身体測定の記録を見ると1年生の時は14kgでした。今更ながら無理させてたかも…と思います。それでも本人が欲しくて買ってもらったランドセルですから!今までよく頑張って背負いました。

さて、荷物はランドセルをリュックにしたところで重たいことには変わりないようです。今日もそんな話をママ友としたばかりなのですが、中学生、高校生になるともっともっと重たくなるそうです!!

これまた先輩ママから格言をいただいたことがあります。「母はひたすら黒子のように頑張るのよ~!」と。黒子のように、頑張る!なるほど!頑張りましょう~!

今日も読んでいただきありがとうございました。