宿泊学習;何かあったら迎えに行きますと言っていたのが現実に。。。

手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。長女(小5)は一昨日から宿泊学習へ参加していました。本来ならばちょうど今日の今頃みんなと帰ってくる予定でしたが、体調不良により昨夜ギブアップして帰ってきました。

長女は先天性の心臓病(両大血管右室起始症DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形CCAM)があり、血中の酸素飽和度が元気な人の8割程度しかありません。筋力が弱く疲れやすいという特徴があるので遠足や校外学習では学校から連絡を受けて付き添いをすることが多かったのですが、今回の宿泊学習には妹が二人いるため付き添ったり宿泊先近くで待機したりが出来ませんでした。行けないかなぁと諦め半分でいたところ、学校側で同行する先生を一人増やしてくださり、そのお陰で行くことができました。

実は出発前から普段だったら学校を休むほどではない少しの鼻水と咳が続いていました。気になりつつ、数日前に予約を入れていた喘息外来で先生からOKをもらい、前日にあった学校の校医さんの検診でも問題なしと診断され、何よりも本人が前の日の晩に「どうしても行きたいの~!行けないなんて言わないで。お願い~。」と元気そうに話すので、その気持ちにも負けて長女の体のことを甘く見積もっていました。

出発の朝、娘の体力を温存させるために学校までは私が大きな荷物を持って行き、他にもたくさんのお母さんやお父さんが同じように荷物を持ってお見送りに来ていました。学校の門の手前からは本人が「これくらい大丈夫!」と背負って行きましたが、出発式が終わって学校からバスが停まっている場所までの道中、やっぱり荷物がとても重たそうでした。みんなも重たそうでしたが、うちの長女はとびきり体格が小さいので、担任の先生のすぐ後ろで列の先頭をヘロヘロになりながら向かっていました。

その姿を見た時に「2泊3日も行かせて本当に大丈夫だったかな・・・。」と私は心配で心配でたまらなくなってしまいました。長女が出発してからドキドキソワソワ・・・、それは三女(年中)にも伝わったのか、幼稚園からの帰り道にふと長女のことを思い出して「Tちゃん大丈夫かなぁ?本当はついて行きたいくらいだよねぇ~?」と話していました。三女は私の小さなカウンセラーです。

一日目の夕方、携帯電話が鳴り、担任の先生からでした。長女の荷物の中にお風呂セットが見当たらないという電話でした。前日に長女と確認しながら入れたはずなのですが、大きな荷物用のリュックの中に、それとお揃いのナップサックをお風呂用に入れていて、バスタオルなどお風呂に使うものは全てその中に入れていることを伝えて解決しました。

他の持ち物は全て透明のジップロックに小分けして入れていたのですが、お風呂用だけそのまま持って行けるようにと娘と一緒にナップサックに入れてセットしていました。きっとそれだけ違ったのがややこしかったのですね。しかも大きな荷物用のリュックと同じ色で同じ生地のナップサックだったので、リュックの中に溶け込んで紛れてしまったのかもしれません。

この時点では、先生から「今日はよく頑張りましたよ。今も元気に過ごしていますのでご安心ください。」と言ってもらったり、電話の向こうからみんなの賑やかな声や、先生と娘の「Tちゃんそこ見えてるそのバックじゃない?」「あ~!あった!」というやり取りも聞こえてきたりして、ホッとして一晩過ごせたのですが。。。

その翌日の午後に担任の先生から体調が思わしくないと連絡があり、看護師さんから様子を聞くと、少し前は歩くのも辛いようだったのでおんぶしたほどで、一時は血中の酸素飽和度を計ると60%台になっていたとのことでした。その後部屋で安静にしていれば普段通りの80%に戻ったとのことでしたが、肩で息をしている状態だと伝えられました。

病院へ連れて行くべきかどうかを問われたのですが、私が娘の体調を見極めるポイントとして「肩で息をしているかどうか」というのがあります。また肺炎で入院した時の経験から「とても体調の悪い時は歩けない」「そういう時は血中の酸素飽和度が60%台」というのを肝に銘じているので、看護師さんには申し訳なかったのですが、現地の病院へ連れて行ってもらいました。その後、喘息の発作は出ていなくて私がちょっと心配していたRSでもなかったとの報告がありました。今はそれほど心配はいらないが、出来ることならば家でゆっくり休んだほうが良いと診断されたそうで、先生とも相談して迎えに行くことになりました。

群馬まで遠かったです!私一人では運転に自信がなかったので、仕事を終えて疲れている主人に運転してもらい、迎えに辿り着いたのは消灯時刻の頃でした。担任の先生と校長先生が娘の荷物を持ってきて見送ってくださいました。

この日の夜にあったキャンプファイヤーでは長女が準備していた「はじめの挨拶」を予定通りさせてもらえたそうです。朝練で頑張って準備していたレクリエーション係の出し物は残念ながら見るだけになったそうですが、準備の段階では物凄く頑張ってたんだと先生が褒めてくれました。3日目に撮る予定だった集合写真は急遽、宿舎で撮ってもらったそうです。リンゴ狩りは娘のリクエストで担任の先生が娘の代わりに狩ってきてくれることになったそうです。先生方には娘が参加できるように配慮してもらったりサポートしてもらったり、とてもとても感謝しています。何度も何度も連絡をくださった担任の先生は、きっと娘を引き渡した後ほっとしたことだろうと思います。

長女の症状は迎えに行った後は落ち着いていました。少しの咳と鼻水が現地で普通の5年生並みの活動をするにはかなりキツかったんでしょうね。「私は心臓病だったんだとよくわかった。楽しかったけど、行ってみたらしんどかった。。。」とつぶやきました。自分の体について改めて思い知ったようです。私も娘の体力について思い知らされました。本人のやる気ばかりに期待していたことを反省しました。

体力的には結局、夏休み前に考えていた一泊して翌朝主人が迎えに行くくらいがちょうど良かったのかもしれません。しかし本人はそれよりも長い時間参加できて、行く前のウキウキワクワク感も体験できて、きっと良かったです。付き添いなしでは行けないかもと言っていたくらいなのに、行けたんだから良かったです。

急に迎えに行くことになって往復5時間の運転をした主人は大変でしたが、今朝は「同僚に笑い話として話せる。」と言って会社へ行きました。私が運転してたら往復6~7時間はかかってたことでしょう。。。宿泊学習、まさか何かあったら迎えに行きますって言って本当にそうなるとは恐るべし。来年の修学旅行は、今回の経験を踏まえてまた先生方と相談していけたらなぁと思います。今日も読んでいただきありがとうございました。