役に立たないって言われたら。

このブログへご訪問くださりありがとうございます。手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。昨日は長女(小5)と次女(小1)が通う小学校で「子どもフェスティバル」という文化祭のようなイベントがありました。

2年生から6年生の児童が学年毎にお楽しみコーナーを企画し、一年生はお客さんでそれぞれのコーナーを巡っていくんだそうです。そのために2~3週間前から準備を重ねてきているようでした。

長女も放課後に残って遅く帰ってきたり、自由帳に一生懸命メモをとってきたり、折り紙やハンコを用意して持って行ったり、家でもよく子どもフェスティバルのことを話題にしていました。楽しそうに話してくれるので、長女なりに楽しんで頑張ってるんだなぁと思って見ていました。

ところがいつだったか、長女と私と二人の時に、ポツンと「今日ちょっとね、聞こえちゃった。。。」と話してくれたことがありました。一番前の席で黒板をノートに書き写している時に、どこか後ろの方から男の子二人が「Tちゃんは役に立たないからなぁ・・・」と話しているのが聞こえてきたそうです。「誰が言っているのかわからなかったけど、何でそんなこと言われてるのかわからなかったけど、ドキッとした。」と言います。

長女は先天性の心疾患(両大血管右室起始症 DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 CCAM)があり、血中の酸素飽和度が安静時で健康な人の8割程度しかありません。主治医には周りが平地を歩いているところ、一人だけ高山の上を歩いたり走ったりしているようなものだと言われていて、筋力が弱く疲れやすいという特徴があります。また脳には治療を受けている過程で起きたのか脳硬塞などのダメージを受けた跡があることがわかっていて、発達に軽度の遅れが見られます。

長女のことを一番よく知る母としては、「役に立たない」というクラスメイトの本音に内心は納得してしまう部分もありました。聞いてしまった長女は悲しかったろうなぁと思います。

しかし考えてみると、健康だとか障害があるなしに関わらず「あの人は役に立たない。」なんていう本音は、働く大人の世界でもよくある話です。長女には将来、社会に出て働いて欲しいと思っています。役に立たないと思われてしまったら、それはやっぱり良い働きが出来ていなかったということで、社会では通用しません。

「みんなで力を合わせてやる時は、どうすればみんなが助かるかな?と考えながら動いてみたらどうかな?家で自分からおつかいに行ってくれたり、料理のお手伝いをしてくれる時があるけど、いつもすごく助かってるよ~!ああいうのが”役に立つ”ってことだからね。できるできる!」と話すと、「なるほど~。気を付けてみる。」と納得してくれました。

さてさて、それから長女の働きに変化があったかはわかりませんが、子どもフェスティバル当日、長女の学年は体育館を広々と使って、クイズに答えながら進んでいく迷路とボーリング、サッカーのPK・・・など盛り沢山なコーナーでした。保護者も参加できるとのことだったので、私もPTAの用事ついでに初めて行ってきました。

長女からは朝「私は後半に受付にいることになってるから、その頃に絶対来てね!」と言われました。それでその頃行ったのですが、長女の受付当番は前半だったそうです。私は会えませんでしたが、何人かのお母さん方から「Tちゃんにハンコ押してもらったよ~。」とか、「いらっしゃいませ~。って言ってくれたよ~。」など噂を聞くことができました。役に立ってる立ってる!

長女からは帰って来て「何で来なかったの~?」と言われてしまいました。「そりゃ、あ~た、後半に受付だって言ってたから後半に行ったのよ~。いなかったけど。」と話すと「そうだっけ?間違えてた!」だそうです。。。まったく~。

長女には低学年の頃から”日本一のテキトー女”とあだ名をつけていますが、まだまだそのあだ名は続きそうです。そんな長女ですが、役に立つって自分にとっても嬉しいことなので、これから役に立つ経験を沢山重ねて自信を持っていって欲しいなぁと思います。ついつい出来ないことばかりが目立ってしまい意識したことがなかったですが、家ではちゃんと役に立つことも色々してくれています。今日も洗濯物を畳んだり、お風呂掃除もしてくれました。ドンマイ!きっと大丈夫!

今日も読んでいただきありがとうございました。