子供は親が心配するほど弱い生き物ではないですね。

手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。もうすぐ新学期が始まります。長女(小5)は今朝、稲の水やり当番で久しぶりに学校へ行きました。5年生は学校の一角で米作りを学んでいます。

長女は心臓病(両大血管右室起始症 DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 CCAM)があり、低酸素血症の状態が続いています。血中の酸素飽和度が健康な人の8割程度で、筋力が弱く疲れやすい特徴があります。発達に関してもボーダーラインとかグレーゾーンと言われる程度の遅れがありますが、地域の公立小学校の普通級へ通っています。

今日の水やり当番のことは夏休みの間中、ずっと気にしていました。前のブログに書いた通り、記憶するのが苦手で本人もそれを自覚しています。何度も「稲の水やりっていつだっけ?」と私に確認してはカレンダーの下に貼りつけているプリントを見返していました。

夏休みの様子を見ていると、毎日ダラダラと過ごし、何をやるにも準備が遅く、どうせ今朝も「早くしないと遅刻だよ~!」と急がさないといけないんだろうなぁ…と予想していました。朝はとても早く起きてきたので二度寝させました。そのせいで結局ゆっくり起きてきましたが、起きてからはいつもと違って早かったです。顔を洗って着替えて朝食を食べて、準備していなかった持ち物の記録用紙とクーピーと筆記用具をささっとリュックに入れて、出発30分前には準備完了していました。

5年生だったら当たり前かもしれませんが、いつも出来ない出来ない…頼りない…と見ていたので、当たり前のことが出来るようになった娘を見て見直しました。私にとって今一番の気がかりは2学期にある二泊三日の宿泊教室のことですが、今朝はちょっと宿泊教室へ行っても大丈夫だという気がしてきました。今のところ体力や能力を考えて一泊だけの参加を検討していますが、無理なんじゃないかと思ったり、大丈夫と思ったり、考えが揺れ動きます。

こんな風に今朝は順調な滑り出しでしたが、そろそろ出発したら~?という時間になると長女が急に「連れてっ行って欲しい」と言い始めました。私の悪い癖なのですが、障害があると思うとつい過保護になって手を貸したくなります。学校まで片道1.2㎞の道程は大人でも歩くのが面倒になる距離ですから。。。

しかし玄関で騒いでいると次女がすかさず出てきて「ダメだよ!歩けるでしょ!頑張んなよ!」と横から叱咤激励しました。実は次女、留守番をするのが大嫌いなのです。私が長女を連れて行くと次女は留守番になるので断固反対します。それで結局、荷物も重たくないし、まだ時間も間に合うから、一人で歩いて行っておいでということにしました。

その代わり、帰りは裏技を使って歩く距離を短くする手段をとらせました。距離にすると遠回りのルートですが、通学路の途中にある駅から電車に乗って隣駅で降り、駅前からバスに乗ると家の近くの停留所で降りることができます。時間は変わりませんが歩く距離は半分以下になります。夏休み前半の合唱団の練習や算数補習教室の帰りに何度か試させてみると良い具合で帰ってきました。電車で通学する友達に憧れているので、そういう帰り方をすると良い気分になれるようです。

長女を送り出した後、カンカン照りの中、帽子を被らないで向かったことに気付きました。すると留守番をしたくない次女が私の代わりに自転車で長女を追いかけて帽子を持って行ってくれると提案してくれました。次女のことも無事に帰ってくるまで事故に遭わないかと心配になりましたが、無事に長女に帽子を届けて帰ってきました。次女の報告によると「意外とさっさと歩いてて、思ってたよりも先まで行ってたよ。頑張ってね~って言ったら嬉しそうに手を振ってくれた。」だそうです。その後、長女も「疲れた~」と汗だくになりながら無事に当番の仕事を終えて帰ってきました。電車とバスにも乗ってきました。

子供は親が心配するほど弱い生き物ではないですね。大丈夫。これからも将来自立できることを目標に、子供達それぞれを応援していきたいなぁと思いました。今日も読んでいただきありがとうございました。