ピンチはチャンス!かもしれないPart2;担任の先生が変わった

いつも応援をありがとうございます。手芸が趣味の三姉妹の母imoanです。長女(小6)が小学校で3階にある自分のクラスの教室へ行けなくなって約2週間が経ちました。今日は前のブログの続きを綴ります。

月曜日は3~4時間目の図工から出席しました。図工室は1階にあり、図工の先生は一年生の時から長女を応援してくださっている先生です。図工が終わる頃にいつものように娘の教室移動のヘルプに向かうと、図工の先生と一緒に職員室の方向へやって来ました。

給食はどこで食べたいか担任の先生が娘に直接確認してくださったらしく、この日はスクールカウンセラーの先生が不在でしたが1階の相談室で食べさせてもらいました。教室へ行けなくなってから給食はいつもクラスメイトが持ってきてくださいます。ありがたいです。食べている間は私と幼稚園が午前保育だった三女(年長)が付き添いました。途中で給食を食べ終えた先生が一人来てくださり、次に副校長先生が来て、お昼休みになると、初めて担任の先生が娘とゆっくりお喋りをしに来てくださいました。

もう「何で教室へ来れないのかな?」なんて問い詰めません。娘とたわいもない話をしてアハハハハと笑い、今まで不愛想だった先生(こちらが勝手にそう感じていただけです)が別人のようです。柔らかいにこやかな表情で娘に話しかけてくれていました。娘は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに話していました。

担任の先生が、変わろうと努力をしてくださっているのが物凄く伝わってきました。前の週の金曜日に娘の今後の対応について先生方が話し合ってくださったと聞いていましたが、きっと娘のことをよく理解してくださっている校長、副校長先生やスクールカウンセラーの先生が担任の先生に色々と上手にお話をしてくださったのだと思います。

今まで先生には先生の考えややり方があったでしょうから、受け入れるにはエネルギーのいることも含まれていたのではないでしょうか。先生が変わろうと努力してくれているのが娘にもきっと伝わったと思います。

お昼休みが終わって5時間目は社会のテストでしたが、娘は相談室を希望して、図工の先生がみてくださいました。6時間目はそのまま図工の先生が顧問をしている管楽器クラブだったので、先生と一緒に音楽室へ行ったそうです。

その後は私が低学年の学童クラブの読み聞かせイベントに参加していたので、そこへ次女も長女も合流し、帰り際に校長先生と担任の先生と翌日の確認をしました。娘が5~6時間目の習字の授業を希望しましたら、習字は教室でしかできないけど・・・午前中家でゆっくりして午後チャレンジしてみようか!と話はまとまりましたが、結局、火曜日になると頭が痛いとか気分が悪いとか足や腕が痛いとか体調不良を訴えて涙をポロポロこぼしました。あんまりしんどいしんどいと言うので、学校を休んで小児循環器の主治医の先生の大学病院へ電話をして、急遽診てもらえることになりました。

血液検査や心電図など検査を一通り受けると、検査結果としてはいつもと変わりありませんでした。しかし寒い季節になり血液の循環が悪くなるのは確かなことで、頭痛や足や腕が痛いなどはチアノーゼの症状でよくあるものだそうです。本当にしんどいのだろうとのことでした。

ただ不幸中の幸いなのは、今までならば冬は喘息の発作が出ることが多く、寒い季節は常に咳をしていましたが、今年は学校を短時間登校にして無理をしていないからか喘息の発作が出ていません。感染症にもかかっていません。引き続き2月のカテーテル治療まで学校は短時間登校で無理をしない生活が望ましいようです。

それから最近頭が働かないと娘が気にしていることを話すと、脳梗塞を起こしていないか簡単な診察をしてくださり、それは問題なさそうでしたが、来月の外来の日に脳のMRI検査の予約を入れてくれました。主治医の診察を受けて、体調や頭についての不安が娘の中で少し落ち着いたようでした。

その翌日の水曜日は3時間目からまた学校へ向かえました。3時間目は2階の体育館でクラスのお楽しみ会に参加しました。みんなが来る前に体育館へ行ってドキドキしながら待っていると、みんなと担任の先生がやって来て、笑顔で「おはよう!」と声をかけてくださり、担任の先生が娘に寄り添って集団の中へ連れて行ってくれました。先週までの先生だったら常にポーカーフェイスで何を考えているかわからない雰囲気があったのに、すっかり変わってくださったことが嬉しかったです。よく”人を変えるのは難しい。”と言いますが、問題点に気がついて自分を変える努力をする先生もいるんだとわかりました。そういう先生だったんだなぁとありがたく感じます。

4時間目は毎週個別指導を3階の教室で受けている時間でしたが、この日は1階の相談室へ講師の先生が来てくださいました。教室で受けられなかったテストと、漢字のテスト直しをしたそうです。四時間目が終った後、給食をどこで食べようかと担任の先生が確認しに来てくださいました。1階で食べたいと本人が伝えると、「クラスの子に持ってきてもらうね。」と答えてくださいました。

待っている間、副校長先生が来てくださり、なんと初めて「お母さんと妹さん(この日も午前保育で、待機している合い間に迎えに行って連れてきていました。)はどうぞご自宅でゆっくりお昼を食べてください。担任からも話があると思いますが、3学期はお母さんには送迎のみをお願いをして、あとは学校のほうで対応していきます。」と言ってもらえました!やっと付き添い待機から解放されます!!

5時間目が終わる頃に迎えに行くと、給食は校長室で食べて、5時間目の体育の授業は副校長先生と職員室から見学をしたんだそうです。副校長先生はよく色んな児童に面白おかしく声をかけて笑わせるのが得意なので、娘も笑っていたようです。その後の終わりの会に教室へ行くかどうか迷っていましたが、ファイナルアンサーは「今日はこのまま帰ります。」でした。副校長先生は「本人が決めて、考えを言えるっていうことが大事だから、教室に行けなくても全然大丈夫です。」と言って笑顔で送り出してくださいました。

木曜日も3時間目から登校しました。図書室で週に一回ある読み聞かせグループの保護者が本を何冊か読んでくれる時間です。私もそのグループのメンバーです。一緒に直接図書室へ向かいました。時間になってみなさんがやって来ると、先生もまたすぐに娘の傍に来て声をかけてくれました。私は本の中身を覚えて語るという素話を初めて披露しましたが、娘のほうが心配して泣きそうな顔で見ていました。私もたまには挑戦する姿を子供達に見せようと頑張ったのですが、長女からはもうしなくて良いよ~!と言われちゃいました。

4時間目はやっぱり教室へ行けませんでしたが、相談室へ行くといつも一人ずつ交替で週二日いるスクールカウンセラーの先生方が二人とも揃っていらっしゃいました!娘にとっては最強です。この日は給食が二学期最後だったので、カウンセラーの先生方二人が「三人で一緒に教室へ行って給食を食べようか!私たちも教室で食べたことないから緊張するんだけどね~!」と提案してくださり、4時間目は相談室でテストを受けて、給食の時間はトライしてみることになりました。

その後、私は自宅へ帰らせてもらい、終わる頃に学校へ行くと、カウンセラーの先生方から3人で教室へ行って給食を食べたと聞けました。誰か違う班の男の子が面白いことを言ってクラスのみんなで笑っている時に娘も笑っていたそうです。先生が男の子が何を言ってみんなが笑っているのか聞こえなかったので、娘に「何でみんな笑ってるの?」と尋ねたそうですが、娘も「ふふふ、何で笑ってるのか私もわからない~。給食が美味しかったから。」と笑って答えたんだそうです。

給食の後は教室を離れて1階の相談室へ戻り、5時間目は空いている先生が一緒に算数の問題を解いてくださったり、6時間目はカウンセラーの先生方に誘われて3年生のお楽しみ会を見に行ったりしたそうですが、最後はまた3階のクラスの教室で終わりの会に参加していました。

終わる頃、教室の廊下へ行ってみると、さようならの挨拶が終わって、帰り際に娘が先生の所へ行って「明日も来れそうだったら教室に来ま~す!」と言っていました。そして廊下の私の所にも来て、「先生に明日も来れそうだったら教室に来ますって言ってみた。」と話してくれました。先週まであった先生と娘の間にあった壁が少しずつ低くなってきたようです。この調子で行けると良いなとついつい期待してしまいます。

そして翌日、週の終わりの金曜日、もう給食はなくて4時間授業なので朝から登校しました。6年のみんなが使う階段とは違う校舎の傾斜の緩やかな階段をゆっくりゆっくり昇って3階の教室を目指しますが、2階の踊り場で座り込み、少し止まってまた階段を昇り、3階の踊り場まで辿り着いたところでまた座り込み、黙って涙がポロポロこぼれ落ち、「何で先生に行けたら行くなんて言っちゃんだんだろう・・・。」とボヤキました。「まだ今日は4時間目が終わるまで時間があるから、それまでのどこかでちょっと教室へ行けたらそれで充分じゃないかな?今頑張りたかったらゆっくり行っても良いし、辛かったら引き返して1階に戻っても良いし、どっちでも先生達は構わないって言ってくれると思うよ。」と声をかけました。

引き返して1階へ戻ると、校長先生とカウンセラーの先生が心配して廊下で待っていてくださいました。1~2時間目はテストと校庭でお楽しみ会だということで、校長室でみんなが降りてくるのを待ちましょうと校長先生が言ってくださり、また私には「お母さん、あとは学校でお預かりしますね~。終わる頃にお迎えをよろしくお願いします。」と言ってくださり、娘も「じゃぁね~。」と小さく手を振ります。校長先生とカウンセラーの先生にお任せすれば何も心配はいりません。

自宅へ戻ると同居する義母と留守番していた冬休みの三女が喜んでくれました。4時間目が終わるまでの間、久しぶりに三女と近所を出掛けてきました。

4時間目が終わる頃にクラスの教室の廊下へ行ってみると、娘が教室に入って終わりの会に出席していました。教室の後ろにはカウンセラーの先生が立って見守ってくれていました。カウンセラーの先生のお話では、1~2時間目は校長室でテストを受けて、校庭でのお楽しみ会は運動遊びみたいな感じでしたが、カウンセラーの先生と外に出て参加できそうなものには参加して、できそうにないものは見学したそうです。3~4時間目の大掃除の時間は3階の教室ではなくて、1階の靴箱の掃除を他のクラスメイトと一緒にやったそうです。一番真面目に掃除をしていたそうです。最後の終わりの会にはカウンセラーの先生が教室の後ろにいた方が良いか本人に確認すると、「いて欲しいです。」と答えたそうで、先生が見守ってくださる中、教室に入れたそうです。

その後、担任の先生から「先日3学期どうするか教員で話し合いをしたので、その結果を校長室でお話させてください。」と声をかけてもらい、私は校長室へ向かい、娘は相談室で待たせてもらいました。校長先生から「ここ最近Tちゃんと一緒に過ごしてみて、Tちゃんはお母さんがいなくても大丈夫そうなので、3学期は教室までの送迎はお願いしたいのですが、あとはご自宅へ帰ってもらって大丈夫なようにこちらで対応していきます。

Tちゃんは酸素をつけるようになって体がぐんと大きくなったって他の先生も言っていましたが、きっと頭もぐんと成長して、今までは漠然と苦手だなと思っていたかもしれないことを、今はっきりみんなが出来て自分が出来ないってことがあることに気がついたんじゃないかと思うんです。それで自分に自信を失いかけているところなのかな。でもTちゃんはTちゃんで成長していることがあるから、みんなに追いつこうと無理に頑張る必要はなくて、TちゃんはTちゃんで良いんだよっていうことを担任もよく理解しています。だからもうそこは全く気にしないで、TちゃんはTちゃんで、卒業までまた頑張ってくれたら良いなと思ってます。

それから3学期は何曜日は何時間目から何時間目に登校すると固定して決めてもらったら空いている先生を配置させるなどしやすいので、そのようにお願いします。特別な時間割の時などはまた担任から連絡もしますよね?あと相談室の先生は相談の予約が入っていることもあるので、もしTちゃんがお話したい時は事前に予約を入れておいてもらえると確実のその時間は相談室を確保できるので、カウンセラーの先生に相談してみてくださいね。」と言っていただきました。

カウンセラーの先生に相談して、三学期は毎週金曜の5時間目の体育の時間に予約を入れていただきました。若くて優しくて可愛い先生が娘は大好きで、今一番話しやすい先生だと思います。週の終わりのその時間を先生と過ごして、その後の6時間目は音楽の授業に出席しようと娘と予定を立てました。

二学期は残り三連休後に終業式があるのみです。「来週も待ってるね。」と担任の先生が校長先生と娘を見送ってくれました。先生方には感謝の言葉しかありません。

約2週間前はどん底にいる気分でしたが、ピンチはチャンス!!ということでしょうか。娘の体力面、精神面での負担が減るように先生方が対応してくださるようになり、また私もやっとやっと娘とまた離れた時間を持つことができます。この小学校で良かったと思って卒業できる日が来ると良いなと思います。今日も長々と綴りましたが、読んでいただきありがとうございました。