12歳の誕生日

このブログへご訪問くださり、ありがとうございます。手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。今日は長女(小6)の誕生日でした。長女が小さい頃は盛大にお祝いしていましたが、今では家族が増えて、この時期が新学期始まってすぐの忙しい時期ということもあり、年々、長女の誕生日の存在感が薄れてきています。

それでも本人は3月の三女の誕生日が過ぎた辺りから「次は私の誕生日だ~♪」と心待ちにしていて、今日という日をとても楽しみにしていました。

朝起きて「お誕生日おめでとう~!!」と言うと、「覚えててくれたのね!!」と喜んでくれました。ところが、学校から帰って来ると、何だかドヨーンと暗く、涙がツーっと・・・ん?どうした?

話を聞いてみると、小学校でお誕生日が過ぎたクラスメイトのお誕生日のお祝いをしたそうで、今日は本当は自分の誕生日だけれど誰も気がついていなくて忘れられていたと、、、帰り道に一人で歩いていたら悲しくなったらしいです。んんん~、悲しくなる気持ちはわかるけど・・・残念だったね。としか言いようがありませんでした。

しかしさらに話を聞くと、「でも休み時間にIちゃん先生(昨年度の担任で今は隣りのクラスの担任の先生)にTちゃんお誕生日おめでとうって言ってもらった。」「Mちゃんが帰り際に誕生日に気付いてくれて先生に言ってくれたの。それで先生が忘れていてごめんねって言って、明日お祝いしてくれるって言ってた。」とのことでした。

じゃぁ良かったじゃな~い♪私も人のお誕生日なんて全然覚えられない人間なので、覚えてくれていた人がいるだけでありがたいじゃぁないですか!!さすがIちゃん先生!そしてMちゃんにも感謝です!

そんな話をしていたら「そうだね、おめでとうって言ってもらえて嬉しかった。明日があるからいっか。」とどんより気分が晴れたようでした。

長女はお誕生日プレゼントについても、ケーキについてもさほど欲がないのですが、「お誕生日おめでとう」と言ってもらえる喜びが一番のプレゼントなのかもしれません。

長女は先天性の心臓病(両大血管右室起始症 DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 CCAM)を併せ持って生まれてきました。12年前、重症仮死で生まれ、生まれたその日に体外循環装置ECMOに繋がれ左肺の2/3を占めていた腫瘍を切除する手術を受けました。

小学3年生の時、「何で私だけ肺とか心臓とか病気なの?」と聞かれたことがあります。「なんで病気があるのかわからないんだけど、一つ言えるのは、T ちゃん(長女)がお腹の中に来てく れた時 、パパもママも物凄く嬉しかったということ。お腹の中にいる時に肺と心臓の病気があるってわかったんだけど、何とか生まれてきて欲しい、生まれてきたら助かって欲しいって、パパもママもおじいちゃんおばあちゃん達もお医者さん達も看護師さん達もみ~んなが思ったんだよ。T ちゃんが頑張ってみんなの願いに応えてくれたんだね。生まれてきてくれて、頑張ってくれて、本当にありがとう。 ママが言えるのはそれだけです。」

お腹の中にいた時には「生きては生まれて来れないかもしれない。生まれてきても生きられないかもしれない。」そう言われていた長女が12歳になりました。大変なこともたくさんありましたし、今でも色々大変です。気がかりなこともたくさんあります。 でも、生まれてきてくれてやっぱり良かったです。 娘にも生まれてきて良かったと言ってもらえるような人生を送ってもらいたいです。 お誕生日おめでとう。今日も読んでいただきありがとうございました。