いつも応援をありがとうございます!手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。前のブログを更新した後、長女(小6)の小学校最後の学芸会が始まり、終わりました。つ、つ、つ、つ~か~れ~た~。
朝はPTAの小部屋で時間が経つのを待ち、時間になって教室へ向かいました。酸素を持って長女に付き添い出発です。まずは子供達の控え室になる家庭科室へ移動しました。移動する途中、出番を終えた次女(小2)に遭遇し、笑顔で上手くできた報告を受けました。実は前の晩に「見てくれないなんて、ママはTちゃん命だよね。私のことなんてどうでもいいんだ。」なんて言われていました。しかし次女は学校での長女の様子を一番よく知っています。「考えてみて、Tちゃんは今本当はずっと酸素をつけてないとしんどいのに、これ酸素なしで体育館から一番離れた3階の教室から校舎を移動して1階に降りて2階の体育館に行って、そこでさらに演技まで・・・できると思う?」と聞くと、「はいはい、思わないー。」と納得してくれたのでした。私は前日にしっかり見せてもらったし、この日はパパと三女(年長)とおばあちゃんが見てたからね。次女、一足先によく頑張りました!「Tちゃん頑張ってねー!」と言って去っていきました。
さて6年生は控室での決起集会の後、先生から「酸素ボンベをここに置いて二階の体育館へ上がっても良いですか?」と尋ねられました。私が観客席に行けるように気遣ってくださったんだと思いますが、舞台裏までの外階段が娘にはキツいでしょうし、本番前に頭が真っ白になったら可愛そうだと思い、舞台裏まで酸素を持って付き添い、みんなと一緒に出番の直前まで待ちました。
舞台裏の外にある通路に一組二組の順に並んでいましたが、辿り着いた順番で娘と私は二組の最後尾にいました。待ちながら、娘が心配して前日の失敗を繰り返さないように何度も何度も私にこうだよねああだよねと確認します。そのやりとりに一人のお友達が気がついてくれて、「私も同じシーンにいるから大丈夫だよ。もし間違って出ちゃったとしても私と一緒にいたら大丈夫だからね。わからなくなったら私を探してね。」と娘に優しく声をかけてくれました。ありがたや~、ありがたや~。
そして先生から出番のお呼びがかかると、これまた一年生の時から親切にしてくれていたもう一人のお友達がさりげなく娘の肩を抱いて「Tちゃん、行こ行こー!行ってきまーす!」と舞台裏へと出発していきました。二人とも長女とは役も違うしクラスも変わったけれど、今までと変わらず親切にしてくれて、本当に本当にありがたいです。娘はラッキーです。
そう感じながら外で待っていると、隣のクラスの担任の先生(昨年は長女の担任)が扉を閉める前に「あ!中に入られますか?」と声をかけてくださいました。お言葉に甘えて、初めて舞台裏から子供達の演技を見守らせてもらいました。
学芸会は二年に一度なので今回が三回目ですが、これほどハラハラドキドキした学芸会は初めてかもしれません。途中、外にいた方がよっぽど気楽だったかもしれないと後悔しました。
やっぱり酸素が足りないと頭が働かないのでしょうね。あれだけ何度も確認したのに、最後に降りる方向が前日と同じでした。でも仕方ないです。周りに立っていた人達もみんなそっち方向へ降りて、ただその人達は雛壇に座らずそれぞれの照明や音響の係へ行くのです。だから流れに身を任せると自然と逆方向へ行ってしまうような立ち位置ででした。そしてそこには後半に出る人達が座っていたので、これまた流れに身を任せていると後半にもまた舞台の上に立ったかもしれません。舞台を降りていった後は幸か不幸か私からはもう全く見えなかったので、真相は知りません(笑)
しかし最後の歌が始まって、途中で舞台の上に上がって動く長女の姿がチラッと見えると、もううちの子が上手くやれたかどうかなんてそんなのどうでも良くなり、とにかく皆さんの台詞や歌や挨拶に感動してウルウルなりました。みんなよく頑張りました~!!
舞台裏から外へ、みんなが出てきました。隣のクラスの担任の先生は感動して泣いていました。娘も微妙な顔で出てきました。酸素をつけてまたゆっくりゆっくり教室へ戻る途中、私はついつい「どう?セーフだった?」と娘に野暮な質問をしました。すると「んー、わかんない♪ダメだったかもー。」と言っていましたが、後ろから来たさっき泣いていた隣のクラスの担任の先生から「Tちゃんも台詞よくやれたね!頑張ったね!」と声をかけられました。私も先生にみんなが素晴らしかったと伝えました。
先生が過ぎ去った後、娘には「考えてみれば普段酸素つけてる子が舞台で40分も酸素をつけないで補助の先生もなしで頑張ったんだもんね。台詞をしっかり覚えることが目標だったんなら、それはクリアしたね!だから上等だ~!頑張った頑張った!」と話しました。すると娘は「そういうこと。私は頑張った。台詞覚えたんだから♪」と言いながら、廊下の給食のディスプレイを見て「わぁい、カレーだぁ!!」と教室へ向かいました。
いつものように給食を食べてみんなは5時間目の授業もありますが(片付けだったかもしれません。)長女はいつもの通り早退して帰りました。
帰り際に担任の先生が出てきてくれて「Tちゃんも今日はよく頑張ったね!疲れたでしょう?ゆっくり休んでね。」と優しい言葉をかけてくれました。私も皆さんが素晴らしかったと伝えました。「こんなにドキドキハラハラした学芸会は初めてでした~!」と正直な気持ちを話しましたら、先生も笑いながら実は先生もどうなるかと気になっていたんだそうです。んんん~、だったら何とか指導をして欲しかったような気もしますが、そもそも酸素なしでトライしたのが間違いだったということなのでしょう。
最後に「酸素が足りないとどうも頭が真っ白になるようで、、、やっぱり早く血中の酸素濃度が上がるような治療を受けないとダメだなぁと実感しました~。」と話しました。先生も「そういうことなんですね~。」と、何となく理解してくれたような気がします。
酸素が足りてないかどうかなんて目には見えません。外見は皮肉なことに酸素がついていると重症に見えて、酸素を外しているといくら顔色が悪くても健康な人とそう変わらないように見えます。本当はその逆なのですけどね。長女の場合は酸素を外せば血中の酸素濃度が下がり、酸素がある時よりも元気がないはずなのです。最近調子が良くて、短時間酸素を外しても動けるし平気だと娘本人が主張しましたが、私も先生も外見に惑わされていたような気がします。平気そうなのは錯覚です。それに練習では平気だったとしても、本番は移動や緊張など練習とは違う環境でした。本人もしんどかったようなので実感したかもしれません。これからは平気そうに見えても、家でも学校でも出来る限り酸素を外さないようにしようと約束しました。
年末にかけてもうすぐお子さんの学芸会というご家庭も多いかもしれませんね。私みたいに娘にこんなに感情移入してしまうのはオススメしません。本番はどんなお子さんも失敗や成功があると思いますが、そこに行き着くまでに頑張ったことを褒めてあげて欲しいです。私の反省を込めて、どうか大らかな気持ちで鑑賞してください。今日も読んでいただきありがとうございました!