手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。子供達の夏休みが始まって一週間が過ぎました。長女(小5)は3年生から小学校の合唱団に所属していて毎年夏の前半はNHK合唱コンクールの予選に向けて猛練習です。同時に希望者を対象にした算数補習教室にも参加しています。クラスは2年生、3・4年生、5・6年生の3つに別れていて、復習プリントを解いて中学生と高校生のボランティアさんが丸付けをしてくれるそうです。
長女は5・6年生のクラスに参加するところでしたが、担任の先生の機転で二日目から3・4年生のクラスに入れてもらえることになりました。
それには次の理由がありました。朝一番に合唱団の練習が7:50から8:30まであります。その後、5・6年生は8:50から希望者対象の水泳教室があります。算数補習教室は水泳が終わった人も参加できるように10:00から始まるので、水泳に参加しない長女には90分もフリータイムが出来てしまうのです。
長女は水泳に参加しません。心臓病と肺疾患があり体がすぐに冷えてしまうため3年生以降は水泳の授業を受けていません。もちろん合唱団のメンバーで娘と同じように水泳教室には行かないけれど補習教室に申し込んでいるお子さんは他にもいます。みんな家に帰ってからまた出直しているそうです。
長女もそれができれば良いですが、自宅から学校まで片道1.2kmと遠い上に、心臓病と肺疾患による低酸素血症のため歩くのに時間がかかります。家へ帰ってもまたすぐに出発しなければならないので効率が良くありません。しかも午後また合唱団の練習があるので、一日三往復するのは大人でも嫌になります。
そんなわけで、合唱団の練習後は家には帰らず学校のどこかで読書して待たせることにしました。読書が好きな子ではないですが、やることがなければ読むかと期待してみました。
ただ補習教室で使われる教室は先に3・4年生の補習教室が開かれています。教室へ行って運が良ければそちらに参加できるかもしれないし、参加できなくても待たせてもらえるかもしれないと思い、初日は教室を覗いてみて先生に自分で尋ねるように言って娘を送り出しました。
もしダメなら学校の玄関ホールのベンチに座って読書すれば良いんじゃないかと提案しました。
結局、初日の補習教室にいた先生には3・4年生のクラスに5・6年生が参加するのはちょっと…と断られたそうで、玄関ホールのベンチに座って本を眺めて時間を潰したそうです。
二日目も時間が勿体ない気もしましたが玄関ホールで待つよりほかないかなぁと送り出すと、早い時間に担任の先生から電話がかかってきました。玄関ホールで娘を見かけて素敵な提案をしてくれたのです。「ホールも暑いだろうから中学年の補習教室に行かせても良いか」との確認でした。本人は「それで良い。」と答えたそうで、私もぜひにとお願いしました。若い先生ですが、娘の良い面を認めて伸ばそうとしてくれる先生です。
娘は心臓病と肺疾患の障害だけでなく、発達がボーダーラインとかグレーゾーンと言われるレベルで全体的に遅れています。医師の診断によると発達障害や学習障害とは異なる発達遅滞というものになります。
特に算数が苦手で3年生の二桁のかけ算の筆算でつまづき、そこでつまづいているので4年生の二桁で割る割り算の筆算でもつまづき、5年生の算数はお手上げ状態になってきました。
そんなわけで、3・4年生の補習教室への参加は5・6年生のクラスに参加するよりも娘のレベルに合っていてちょうど良いと思いました。
また同級生と違うクラスに参加することに対して娘に抵抗がないことも良かったです。自分だけどうして…と落ち込むことなく素直に取り組めるところが長女の良いところです。
日本では年齢ではっきりと就学時期が決められていて、発達がそのレベルに達していなくても揃って一年生にならなければなりません。もっと柔軟に一人一人の発達段階に合わせて入学時期を決められたら良かったのになぁと思います。
娘の場合、心臓病と肺疾患があって体調不良のため3歳までは非常にゆっくり成長しました。本当は幼稚園に3年のところ5年くらい通わせたかったです。2歳くらい年下のお子さん達と入学できていれば勉強で苦労することもなかったかもしれないと思います。
また入学した後でも留年や学年を下げることができたら学習面で助かるのになぁと思う時もあります。社会に出れば年齢なんてあまり関係ないので、もう少し臨機応変に学校教育を受けられる環境になれば良いのになぁと思います。
そんなことを考えると、夏休みの算数補習教室に学年を下げて参加させてくれた担任の先生には大感謝です。私からお願いすることも出来たかもしれませんが、先生の方から気付いて提案してくださったことが本当にありがたかったです!
そんな補習教室も今日が最終日で先ほど帰ってきました。よく頑張っていますが、まだまだ夏休みの宿題が山積みです。合唱団のコンクール予選の本番も控えて、土日も練習です。無理することはないですが、充実した夏休みになると良いなと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。