手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。子供達は夏休みに入りましたが、小5の長女は小学校の合唱団の練習と算数補習教室に毎日通って頑張っています。
前のブログに書きましたが、長女は幼稚園の年中時に受けた発達検査(田中ビネー検査)で発達がボーダーライン、グレーゾーンと言われるレベルで、医学的には発達遅滞だと診断されました。その発達遅滞の原因は後々になって判明するのですが、それについてはまた今度詳しく書くとしまして、今日は小学校入学前に就学相談を受けた頃を振り返ります。
過去のブログにも書いてきた通り、幼稚園の年少、年中の時は養護教諭の免許を持つベテランの先生が担任の先生で、娘については臨機応変に対応してくれていたので困ったことはほとんどありませんでした。周りのお友達もマイペースな長女のことを自然に受け入れてくれていたので、体に障害があることや、発達遅滞と診断されていることもそんなに気にする場面がありませんでした。
ところが年長になった頃、担任の先生が若い先生になり、娘が周りのお子さん達と同じペースで歩けなかったり出来なかったりすることを指摘されるようになりました。歩くのが遅いなんて周りのお友達もお母さん方もみんなが知っていることで、理由もはっきりしているのですが、その先生にはどうしても引っかかるようでした。遠足や運動会でことある毎に指摘されました。歩くのが遅いのは低酸素血症といって血中の酸素飽和度が低いので筋力がつきにくく、筋力が弱いからなのです。早く歩けと言っても出来ることではありません。しかしそれを説明すると、音楽に合わせて上手に踊れるからもう少し頑張れるんじゃないかと言われてしまうのです。
先生の言う踊りがどんなものだったかはわかりませんでしたが、長女は音楽が好きですから、家でもよくテレビを見ながら踊っていました。当時はAKB48やモモクロ全盛期でしたので、息を切らしてハァハァ言いながら踊っていました。誰だって好きなことなら少しくらい無理して頑張れるものではないでしょうか。
またお友達とも年少の時からでしたが、自由遊びの時間に気が合う子がいれば一緒に遊び、合わなければ一人で好きなことをして遊んでいました。年長になると周りのお子さん達の運動も言葉も発達していく中、娘は少し孤立する場面があったかもしれません。仲間外れをされてというわけではなくて、本人が難しいことについていけなくて一人で出来る遊びをしていたのではないかと思います。また言葉については本格的に始まったのが3歳で心臓のグレン手術という手術を受けた後からでしたので遅れているのも無理はないのですが、年長時の担任には友達との会話が噛み合っていない時があると指摘されました。
年中の時に受けた発達検査の結果の通り、娘の発達が遅れているということの現れでした。あまりに指摘されるので、小学校へ入学するにあたって就学相談を受けることにしました。発達検査については区に問い合わせて年中の時の結果を持参しました。また心臓の主治医と発達の医師は娘にとっては普通級が望ましいのではないかとの診断書を書いてくれました。他には幼稚園の先生にも意見書のようなものを書いてもらう必要があり、それは年少、年中と担任を持ってくれた先生と主任の先生にお願いしました。
就学相談は区の文化施設で行われ、10人弱のお子さんが来ていました。娘は少し緊張しながら、しかしワクワクしているようでもありました。就学相談の少し前に就学前検診を近くの小学校へ受けに行ったのですが、その時に小学校の中へ入って高学年のお兄さんお姉さんに案内されて学校の先生と面談したことが楽しかったようです。この日も小学校に入学するための何かなんだろうなと知って期待しているようでもありました。長女は新しい場所へ出掛けたり、新しいことを体験することが割と好きです。
会場で待っている間、来ていた親子の中に知っている顔のお子さんが一人いました。幼稚園入園前に少し通った幼児教室で一緒だった男の子でした。お母さんとも当時よくお喋りしていたので娘もよく覚えていました。その男の子は不安で泣いていたのですが、娘は知っている子がいて嬉しかったみたいです。
時間になり、子供達は一人一人に先生がついて保護者から離れ、集団行動と面談をするための会場へ移動していきました。保護者は順番に臨床心理士と教育委員会の先生、どこかの小学校の校長先生との面談があり、最後に子供の様子と保護者との面談の結果を総合して普通級か特別支援級かの判断を示されました。
娘の結果は、発達検査の数字だけが気になるけれど、その他の様子は先生の指示も理解できて、面談でもはっきり答えられて、全く問題がなかったそうです。また隣に座っていた男の子がずっと泣いていたんだそうですが、「私も緊張するけど一緒に頑張ろうね。大丈夫だよ。」なんて言って慰める言葉をかけていたそうで、それについては褒めてもらいました。娘の良いところをしっかり見てもらうことができたようで、普通級でいってみましょう。ということになりました。
娘と再会すると、この短時間のうちに、ついていてくれた男の先生とすっかり打ち解けていて、その場にいなかった私にはわからない二人の空気が出来ていました。先生にさよならの挨拶をしながら手を振る娘を見て、この人懐っこさで小学校へ入学しても何とか切り抜いていけるかもしれないと思いました。
普通級へ入学して5年生になりました。娘のことを理解してくれる担任の先生と同級生に恵まれ、毎日楽しいと言って学校へ行きます。勉強では苦労しているのですが、そのことについてはまた次回書きたいと思います。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
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