手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。心臓病仲間のお友達(小学1年生)のママから学校の水泳の授業に関する質問がありました。
先生と水泳の授業に関する打ち合わせをしたか?付き添いはしているか?何か気を付けることはあるか?についてです。
長女は水泳の授業を1、2年生の時は受けていましたが、実は3年生以降はプールに入っていません。今日は水泳の授業に参加していた頃のことを振り返ってみます。
長女は入学前に就学相談を経て地域の小学校の普通級へ通っています。血中の酸素濃度はじっとしていれば80%前後で、動けばさらに下がります。ちなみに健康な人の場合はほぼ100%です。周りが平地を歩いているところ、娘だけが高山の上を歩いたり走ったりしているようなものだと主治医には言われています。また生まれた時はもっと低酸素だったので、筋肉のつきも悪く、体もやせて小柄です。主治医が作成する学校生活管理指導表では中等度の運動が可能とありますが、本人のレベルはそれよりもかなり下になります。
さて水泳に関してです。一年生の時はプール開きになる少し前に担任の先生が隣のクラスの担任と副校長先生を含めて打ち合わせをしてくださいました。長女の学校は一学年2クラスか1クラスしかありません。プールには2学年同時に入ります。
先生方がまず心配されていたことは、プールに入って怖がって泣かないかという心配でした。本格的に水泳はやったことがありませんが、幼稚園で小さなプールの水遊びを経験していましたし、家族旅行で大きなプールで遊んだり、私の愛媛の実家に帰省した時などは海や川で浮輪をつけて泳いだこともありましたので、その心配はありませんでした。
そして付き添いについては、私としては先生から言われたら行くつもりでいましたが、当時まだ0歳と3歳だった妹達二人がいることを考慮してくださったのか、学校からは言われませんでした。その代わりにプールの中ですぐに把握できるように、長女は赤い水泳帽を被ることになりました。みんなは白帽子です。本人は嫌がりましたが、母親である私でも同級生達の中からすぐに娘を見つけるのは至難の業だと思うので、そこはよく娘と話をして納得させました。
いざ水泳の授業が始まると、プールに入るだけですぐに体が冷えて青くなって震えていたようで、担任がその様子を見て毎回ほんの少しプールに入ったらすぐに上がらせて、そのままだと冷えるので娘だけ着替えをさせて保健室で休ませてもらっていました。これは担任の先生がいつも娘の様子を見て体調などもよく気にしてくれていたからでした。長女の体は特に体温調節が難しいので、このような対応はとてもありがたかったです。この担任の先生にはその後も色々な場面で臨機応変に対応してもらって本当に助かりました。
夏休みの水泳は、前もって参加する日程がわかれば監視する先生を増やすなどして対応してくださると言ってもらえましたが、そこまで先生方の手を煩わせてまでも水泳をしなくても…というのが我が家の考えなので、夏休みは最初から不参加にしました。
2年生になり担任の先生が変わりました。水泳に関する打ち合わせは特になく、1年生の時と同じような感じでやってもらえるのだと勝手に考えていました。しかし、どうも公立小学校では進級して担任の先生が変わっても児童についての引き継ぎなどはないようで、同じように赤帽子を持たせましたが、今度の担任の先生は長女が青くなっても震えても心臓病児にとってはそれが普通なんだと思っていたようです。夏休みの面談で水泳での様子を尋ねると、いつも震えながらプールに入っていると言われました。それで二学期の水泳は「お母さんに水泳の時間に見に来てもらってプールから上げるタイミングを判断して欲しい。」ということになりました。しかしその年の二学期の水泳日は曇りが続き、水温が低そうだったので全て見学させ私が行くこともありませんでした。これについては担任も納得してくれていました。
それ以降は、主治医にも相談し、学校の水泳は禁止になりました。真夏の沖縄のプールでもすぐに体が冷えて震えるのですが、その状態で学校のプールに入るのはやっぱり良くないという話でした。どうしても本人がやりたければ少しならということでしたが、本人も寒いのは辛かったようで納得しました。
学校によっては娘のように病気など気がかりなことがある児童の保護者は、水泳の授業に付き添いを依頼されることがあるかもしれません。私個人の考えですが、もし保護者に無理がなく、学校がそれを望まれた場合は付き添いをしたり一緒にプールに入ってみたりしても良いのではと思います。プールでのお子さんの様子がよくわかるでしょうし、やってみた結果必要なさそうだということもあるかもしれません。しかしもし付き添いが負担である場合は、前もってプールに慣れておくような準備をしておくと良いかもしれません。またお子さんも年々出来ることが増えていくでしょうし、学校側もお子さんについての理解が深まっていくでしょうから、きっと保護者のサポートは少しずつ減っていきます。
5年生まで過ごしてみて気づいたことがあります。公立の小学校は何にしても担任の先生によるところが大きいということです。水泳をしなくなって最初の年は炎天下のプールサイドでひたすら見学でしたが、今年はみんなが水泳をしている時間に自宅から持参した算数のドリルをさせてもらっています。その時間に空いている先生が丸付けをしてくれるそうです。勉強、特に算数の理解が遅れているので、本人の励みにも繋がり、とても助かっています。これも来年また担任が変われば、変わるのかもしれませんし、主治医の話ではお勉強が出来るお子さんだと水泳の時間に個別学習をしていると妬まれることもあるそうです。ケースバイケースでしょうが、お子さんにとって良い方法を学校と家庭で探っていけると良いですね。
暑い日が続きます。お子さま達も皆様も体調に気を付けてお過ごしください。読んでいただきありがとうございました。