小学生、捨てたもんじゃないです

このブログへご訪問くださりありがとうございます。手芸が趣味の三姉妹の母Imoanです。小学1年生の心臓病のお友達ママから質問をもらいました。このブログを読んでくださっている皆さんにも同じような心配をされている方がいらっしゃるだろうと思いましたので、ブログでお答えしたいと思います。

“学校の勉強でできたりすると理不尽なやっかみ(できないのになんでできる…みたいな)を受けたことはありますか?病児は理不尽なやっかみを受けやすいと聞きました。”

やっかみとは関東地方の方言で妬みとか羨みという意味だそうです。

質問を読んで真っ先にドラえもんのワンシーンが思い浮かびました。のび太君がドラえもんに助けてもらいながら良い思いをした時にジャイアンやスネ夫が「のび太のくせに生意気な~!!!」と言って悔しがる定番シーンです。ジャイアンやスネ夫のような子がクラスにいたら嫌ですね~!

我が家の長女(小5)は先天性の心臓病(両大血管右室起始症 DORV)と肺疾患(先天性嚢胞状腺腫様肺奇形 CCAM)があり、血中の酸素飽和度が安静時で健康な人の8割程度しかありません。周りが平地を歩いているところ、長女だけ高山の上で歩いたり走ったりしているようなものだと主治医には言われています。幼稚園時代もそうでしたが、小学校で周りのみんなと同じように急いで歩いたり走ったりは出来ません。筋力が弱く、体もとびきり小さくて同級生との体格差は年々広がっています。学力に関しても周りに遅れをとっています。これは脳に出血や脳梗塞、酸素不足だった痕があることがわかっていて、その影響があるようです。

ドラえもんの中の登場人物で例えると、長女は(本人が聞いたら怒りますが)のび太君でしょう。のび太君はドラえもんに助けられながらたまに良い思いをしていますが、うちの娘だって先生から褒められたり、良い思いをすることもたまにはあります。でもそれをねたむようなジャイアンやスネ夫のような同級生は一人もいないと思います。

娘の話や先生方からの話を聞いていると、ねたむどころか応援してくれています。例えば運動会のダンスを覚えるのが難しかった時は休み時間に教えてくれるお友達がいたそうです。学芸会の練習の時には風邪で大きな声が出なくて一人の女の子から責められたけど「風邪ひいてるんだからしょうがないだろ!」とかばってくれた男の子がいたと聞きました。お友達からちょっとキツイ言葉を言われたら必ず「気にすることないよ。」と慰めてくれるお友達がいるそうです。4年生の時は、失敗したら「ドンマイ!また次があるよ!」がクラスの合言葉だったそうです。

昨日は電車に乗って合唱団の発表会へ行ってきましたが、帰り道にみんなが娘のスピードに合わせてゆっくり歩いてくれていました。みんなと一緒に歩いてとても嬉しそうでした。長女の周りは本当に良い子たちばかりで、とてもとても感謝しています。

長女は全体的に発達が遅れているので残念ながらいつもお友達と会話が弾むわけではないと思います。それでもみんなと過ごすのが居心地良くて、学校は休みたくないそうです。一緒に過ごしてきた時間の積み重ねもあって仲間になれているのかもしれません。

もちろん人生楽ありゃ苦もあるさ~♪で学校生活は良いことばかりではなくて、悔しい思いをしたり、嫌なことも色々あると思います。それはきっと元気なお子さんも同じです。やっかみもそうですね。お勉強やスポーツができて目立つと、もしかしたらやっかみを受けることもあるかもしれません。でもそれはそれだけ出来る、一目を置かれている証拠でもありますから、うちの長女からすれば羨ましい話です。堂々とさらに上を目指してやっかみなんて跳ねのけてもらいたいですね!

小学校では道徳で心とか気持ちを考える受業も展開されています。幼稚園の頃は人を人とも思わないで簡単に叩いたり意地悪をする女の子がいました。そのまま大きくなっていたらまさに女ジャイアンですが、、、その子は今どんな子になっているのか学校が違うのでわかりません。しかし昔と変わらずジャイアンだったらきっと学校で注意を受けるでしょうし、色々な人に出会って経験も積んでジャイアンでなくなっていると良いなぁと思います。

何だか質問の答えじゃないような答えになりましたが、小学校で病児であるがゆえに理不尽なやっかみを受けるだなんてことは、ないですよ~!小学生、捨てたもんじゃないですよ。今日も読んでいただきありがとうございました。

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